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軽井沢、コンビニ人間 [マイハーベスト]

夜半に大雨が降ったようだ。
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山荘本格始動の直前の最後の準備で、一人早朝の碓氷峠を越える。
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夏休みお出掛け渋滞を、5時起きしてすんでのところで逃げ切った形だ。

山荘入り前に朝ご飯食べようと立ち寄ったカフェレストランは、7:30という時間にも関わらず超満員。
さすがに下との気温差はあるが、この混雑で期待したほどの清涼感が残念ながら無い。
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一日残工事や次々に着荷する雑貨類の整理に追われる。
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5時間のジオラマ教室で特訓を受け、器材抱えて意気揚々と乗り込んで来るはずの孫達の部屋を急ピッチで。
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夜はいつもの軽井沢ソサエティーに出掛ける気力も無く、ようやく稼働し始めて温まってきた山荘で、一人音楽とワインに溺れる。
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一人で軽井沢に来ると、旧軽銀座まで徒歩数分でいける気軽さに誘われて夜はほとんどお出掛けしていたが、気に入った空間が手に入ったなら、それはそこで過ごす時間が長くなる。
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最近は軽井沢でも日中は30℃に達することが珍しくなくなった。
しかし夜になり、開け放した窓から流れ込む冷涼な空気をスイングさせて酔いに身を任せれば、もうこれは万々歳である。

なぜかBGMはバブル時代のボビー・コードウェルである(笑)



先日お盆前の最後のドラムの練習のため朝霞台のいつものレンタルスタジオへ行くと、消防車、救急車でごった返しており、それでもスタジオへ入ろうとしたら(笑)消防士さんに制止される。

スタジオ隣の中華料理店が火事で、ビルは閉鎖。
このまま帰るのも何だか悔しいので、駅前の本屋で芥川賞買って、ドトールでドラムの練習時間分2時間で一気読みする。

第155回めとなる国内最高の文学賞タイトルの重みを、気軽にコンビニで買う雰囲気。
昔の林真理子「ルンルン買ってお家に帰ろう」を何となく思い出す。
(これはコンビニ人間とは正反対のバブル娘の話しだが)

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「コンビニ人間」(村田沙耶香/文藝春秋)

コンビニをバックヤードから見た表裏逆の風景。
一言で言えばそんな感じだ。

私達が手を伸ばすビバレッジのガラスケースの向こう側から、「正常な」世界を無機質に観察する、世のスタンダードと相容れない主観。
折しも◯ケモンが世の引きこもりさんを町へ連れ出したと日本中が大騒ぎになったが、ここには自分の頭で考えると「脱線」していると判断されるため、コンビニ店員の詳細なマニュアルによってのみ、ようやく社会の「部品」として回り、同化出来ると考える主人公がいる。

正職員でない、35歳過ぎても結婚しないし処女であるという2点で、マイノリティだと決めつけられて社会から叱責される。
世の中は大多数派に属したものが勝者なのだという理不尽をまっとうな主観で訴えつつ、自己の「正常化」を奇策で図ってみる主人公は、しらじらとした蛍光灯に照らし出されるコンビニという機械的で無表情な飼育ケースの中に、ひっそりと安堵して棲息している珍しい爬虫類のようだ。

古今東西マイノリティであるがゆえの葛藤を綴る文学は沢山あり、構図自体に新しさは無い。
ただ舞台をコンビニという現代社会の権化のような場所に設定したことが、世相を映すこの賞に評価されたか。
「強制正常化」「部品」「機能不全」など、人間の立ち振る舞いを機械的な言葉を多用して表現することにより、無機質な情景と心情を増幅させることには成功していると思うが、手軽な分量含め文学的価値としてはどうしても物足りなさが残る。

完璧真逆の大多数派「あちらがわ」に属しているであろう自分からはなかなか想像しにくい世界。
きっと今まで「こちらがわ」(主人公から見て)に属する人達を無意識に自分は傷つけてきたのだろうと反省する。
また、これからはキャラクターの市民権がどんどんこういったマイノリティに与えられていくのだろうと想像もする。

ウチの家業(産婦人科)は苦しいねえ、これから・・・・

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